こちらの記事では、コピーライティングで本当にいい本はどれかということについてお話していきます。
ある特定の業界に詳しくなりたいのであれば、その業界の専門書を50冊は買い、それを全部読めばよいという人もいますが、それでは、微妙な本を買ってしまうこともあるし、金銭的にも時間的にも最適な方法とは言えないません。
できれば効率よく、最短で学びたいと思いますよね?
そこで、ぼくが今まで読んできたコピーライティングの本の中で、特におすすめの7冊を紹介します。さらに、コピーライティングの技術を学ぶ前にぜひ読んでいただきたい「読まれる文章が書けるようになる基礎」を学ぶことができる本も2冊紹介します。こちらも非常にお勧めの本となっております。
これから紹介する本がなぜおすすめなのか?といいますと、どの本も手を伸ばせばすぐに届く場所に置いてあって、赤線や付箋、書き込みがたくさんしてあって、ぼくを一生助けてくれるとても大事な良書になっているからです。
コピーライティングの基本的技術を学ぶのにおすすめの本2選
これから紹介する2冊の本は、題名のままですが、『分かりやすい文章を書く技術」と『最後まで読んでもらうためには「何を」「どのくらい」「どれから」書いたらよいのか?という論理的な文章構成を作るためのテクニックを学ぶことができます。
ぼくは、コピーライティングの技術を習得するために、参考になりそうな本を片っぱしから読んでいました。
そのようなやり方でも、ある程度は書くことができるようにはなったと思います。
けれども、その後この2冊にであった時には目からウロコでした。
こちらを読むことで効率的に文章が書けるようになり、時間短縮にもなりました。
1位:「分かりやすい文章」の技術
こちらの本の著者は藤沢晃治さんです。
世の中には何を言いたいのか全然わからないような文章がたくさんあります。
この本は、そのようなことにならないよう、高校生を始め、文章の書き方についての本を初めて読むような読者が読んでも分かりやすいように書かれたそうです。
そのようにいっているだけあって、とても親切に丁寧に書かれており、初心者でも学びやすいです。
たとえば、
料理について何の知識もない人にカレーの作り方を教える時、
①包丁と、まな板と、厚手の鍋と、おたまを用意します。
②玉ねぎ、ジャガイモ、ニンジン、肉などの具材と市販のカレールーも用意します。
③次に、人参は、まず水で洗い・・・
というような感じで、レシピに沿って作り出す前の準備の段どりから細かく教える必要がでてきます。
この本は、分かりやすい文章を初心者が書けるようになるためのレシピ本です。
読みにくく、相手が理解しがたいような内容を、分かりやすく読みやすい文章にして伝えるにはどのようにすればよいのかということを具体的に学べます。
2位:新しい文章力の教室
小学生の時の夏休みの宿題にあった読書感想文は得意でしたか?
「あれ苦手だった!嫌い!」という人が多いのではないかと思います。
なぜ苦手なのかというと、真っ白な原稿用紙を前にし、さあ今から書こう!と思っても、すぐに書きだすことができないからです。
何をどのように書けばよいかという具体的な書き方がわからないために書けないのです。
この本では、「文章というものは書く前に決まる」とはっきりと書かれています。
まずはテーマ(主眼)を決めます。
次に、「何を」「どのくらい」「どれから」書いていくのか?という骨組みを決めます。
そして、それらの骨組みを「構造シート」と呼ばれるテンプレートはめ込みます。
このようにして文章構成を作る方法を学ぶことができます。
この本の中におもしろい例えがありました。
もし急に、ノミと丸太を手渡され「では、これで今からガンダムを作ってください」と指示されたらあなたはどうしますか?というもの。
普通に考えれば無理なことですよね。
けれども、説明書があり、手順がしっかりと書かれたプラモデルであれば、誰でもガンダムを作ることができます。
この本には、そのような説明書の作り方について具体的に書かれています。
中級者以降にもおすすめのコピーライティング本7冊
世の中には、コピーライティングについて書かれた本が数多くあります。
それらのどの本も、著者の人生経験がつまっており、学ぶことや気づかされることが多くありとてもよい本です。
ですが、テクニックの面については、もう出尽くしてしまい、どれも同じような感じであることが否めません。
読んで比較してみると分かりますが、切り口や例が異なるだけで、内容はほぼ同じということがかなり多いです。
そのような中からこれぞというお勧めの本を紹介します。
3位:現代広告の心理技術101
こちらの本は、一般的な普通の書店では扱っていないとても優れていて有名な本です。
ドルー・エリック・ホイットマンさんという方が書いています。
「え、誰?」と思う方もいると思いますが、11歳の子供の頃からダイレクトレスポンス広告を始めた、アメリカにおいてのダイレクトレスポンス広告の第一人者、と言われている方です。
もし、ぼくが、今後記憶喪失になることがあったとしても、この本のことだけは忘れずにいたいです。
公式ページで目次を見てもらうと分かりますが、目次を見ただけで、「え、本当に!?初めて聞いた!」の連続で本の内容がとても気になると思います。
この本の中で、僕が一番大きな影響を受けたところは、「生命の8つの躍動(29ページ)」です。
人間には以下の8つの欲求が生物学的にプログラムされている。
- 生き残り、人生を楽しみ、長生きしたい。
- 食べ物、飲みのを味わいたい。
- 恐怖、痛み、危険を免れたい。
- 性的に交わりたい。
- 快適に暮らしたい。
- 他人に勝り、世の中に遅れを取りたくない。
- 愛する人を気づかい、守りたい。
- 社会的に認められたい。
(引用)
すでにこの本を読み始めた時から興奮状態ではあったのですが、この言語化された人間の欲求の羅列を見たときに、さらなる興奮状態となりました。
人間というものは、感情が動いた時にしか行動に移さない生き物です。
ですので、この「生命の8つの躍動」を頭に入れ、商品に合わせて使いこなすことができれば、絶対に読み手に行動してもらうことができるとくれるよな、という確信を持ちました。
そして、この本に書いてあることは全部おすすめなのですが、特に91ページから書かれている「影響力6つの武器〜説得への近道〜」は特におすすめです。
コピーライティングを上達させるための近道というのは、実ははテクニックを磨くことでじゃありません。
お客さんはどのような時にモノを欲しくなり、どのように訴求すると購入してくれるのかという行動・購買の心理を学び、買い手側の心理を理解することで、影響力のあるコピーを書くことができます。
行動・購買についての心理を学べる「影響力の武器」という有名な本があるのですが、こちらは文字が小さいく449ページもあり、読むのにはかなりの覚悟がいります。
全部読み切るのはかなり大変。
けれども、こちらの本では、大切な部分を分かりやすく10ページほどでまとめてくれています。
- 社会的証明
- 好意の重要性
- 権威
- 返報性
- コミットメントと一貫性
- 希少性
(引用)
これらは、コピーライティングをやっていく上では絶対にさけて通ることができない、知っておくべき人間心理です。
これらを分かりやすく学ぶことができます。
値段が高いと感じる方もいるかもしれませんが、お昼に飲む缶コーヒーを1か月間我慢するだけで、一生稼げるための技術を学ぶことができるのですから、どっちがお得であるかなんて比べる必要もないですよね。
しかも、なぜだか返金保証が90日間もついています。
ですので、悪いことを言ってしまえば、注文後届いたら自宅でコピーして返品してしまえばお金をかけずに手に入れることもできてしまいます。
4位:最強のコピーライティング バイブル
こちらの本は、コピーライティングやマーケティングにおいて、世界3大名著と言われるものをギュッと凝縮しているとてもお得な本です。
「あなたも10倍速で売れるコピーが書ける」というのがコンセプトです。
国内で実際見たことがあるような広告100個を事例として扱っており、それぞれの広告のコピーについてのポイントや解説が書かれています。
また、実践してみて反応がよかった実際のキャッチコピー「最強の35の型」や、売れる多くの営業マンは絶対にこのやり方で訴求するという、売れるセールスレターを書くための「セールスレターの6フレーム」というものも掲載されています。
そして、自分が使える方(素材)をどれだけ集めることができるか(スワイプファイル)
というのもコピーライティングを上達させるためのコツです。
この本には、多くのの事例が載せられているため、「どのような表現にしたらよいか?」と悩んだ時、いつでも調べることができる使い勝手のよい本です。
5位:究極のセールスレター
こちらの本の著者は、アメリカのマーケターの大御所であるダン・S・ケネディさんという方です。
僕はダン・S・ケネディさんの本が大好きです。
タイトルは、究極のセールスレターとなっていますが、内容としては、マーケティングの技術をステップごとに学び、セールスレターを書き進めて行くというものです。
例を挙げると、ステップ7の『価格ジレンマに打ち勝つ』という章の中で、リンゴとミカンを比べる(78ページ)ということについて書かれています。
こちらは「アップルtoオレンジ」と呼ばれている技術なのですが、この記事の中で僕は実際に使用しています。
実際使用している箇所は、
「現代広告の心理技術101」を紹介しているところで、『お昼に飲む缶コーヒーを1か月間我慢するだけで、一生稼げるための技術を学ぶことができる』という感じで、「缶コーヒー」と「一生稼げるためのスキル」を比較してお得感であると感じてもらえるようにしているのです。
このような多くの技術を学ぶことができます。
こちらの本を僕は10回以上も読んでいるのですが、読むたびに新しく気付くことがたくさんあります。
6位:ザ・コピーライティング( 心の琴線にふれる言葉の法則)
こちらの本の著者は、アメリカ屈指のコピーライターであるジョン・ケープルズさんという方です。
ぼくが尊敬している神田昌典さんが監修していることに加え、睡眠時間を削ってむさぼるように読んでいたといわれていることもあり、「どれだけ素晴らしいことが学べるのだろう」と思い、迷うことなく購入した本です。
コピーライティング を少しでも学んだことがある方は、耳にしたことがあるとは思いますが、著者であるジョン・ケープルズさんは世界的に有名な「もしピア」と呼ばれる伝説的なコピーを考えた人です。
それは次のようなコピーです。
『私がピアノを弾きはじめるとみんなが笑いました。
でも弾きはじめると・・・! 』(引用)
このコピーの形をモデルにして作られたコピーってかなり多くあります。
400ページ以上もあり、読むにはかなりの時間を要しますが、王道を学ぶために読んでおくとよいと思います。
7位:10倍売る人の文章術
この本の著者はジョセフ・シュガーマンさんという実業家の方です。
実業において、宣伝活動や広告コピーを書いたりすることを彼自身が実際に行い、その中で成功や失敗を経験しながら手に入れてきたスキルについてあますことなく書かれています。
本の内容は、彼のセミナー(5日間で22万円)を書籍化したものです。
冒頭の一部で、次のように書かれています。
『本書で学べるのは、お客を爆発的に増やす書き方、コピーライティング の技術についてだけにはとどまりません。
その他マーケティング手法と、いかに関連づければよいかがわかるでしょう。』
(引用)
すごい自信ですよね。
第1章はマインドセット、2章はこまかな44のテクニック、3章ではケーススタディといった内容になっています。
その中で、ぼくが重要だと思い、付箋を貼っていた3か所を紹介します。
【ルール4】あたかも滑り台を滑り落ちるとように、コピーを最初から最後まで読ませなければならない。
【ルール6】常にコンセプトを売ること、商品やサービスを売るのではない。
【ルール9】編集作業では、言いたいことを最小の語数(文字)で表現するようにすべし。
(引用)
今でこそこれらのルールは当たり前にできていることですが、この本を読み始めた最初の頃は「確かに」とワクワクして読んでいました。
その他にも、たくさん売れる文章の書き方についてのテクニックがまだまだ書いてあります。
8位:稼ぐ言葉の法則(「新PASONAの法則」と売れる公式41)
こちらの本の著者は、日本へダイレクトレスポンスマーケティングを広めた第一人者と言われています。
神田昌典さんは大好きなマーケターさんなので、彼の著書はほとんど読んでいます。
どの本もおすすめではありますが、売れるためのコピーライティングを学ぶ一冊としてはどれがよいかと言われたらこちらの本と思ったため紹介しました。
構成は1章から3章までですが、僕個人の考えとしては2章までであれば十分なのではと思っています。
どのような演出をすることで、他と何もかわり映えのしない林檎の価格や価値を上げることができるのか?ということを、具体的でロジカルに学べるように書かれています。
悪用することは良くありませんが、この方法を使えば河原に落ちている石ころさえも高値で売れるようになりますよ。
神田さんの大ファンであるため神田びいきになっているかもしれませんが、コピーライティング を学んでいく上で、新PASONAの法則は絶対に覚えておきたい鉄板の法則であるとお思います。
9位:沈黙のWebライティング(WEbマーケッターボーンの激闘)
こちらの本の著者は、Webマーケティングにおいて有名な松尾茂起さんです。
コピーライティング本のおすすめなものを紹介している記事なのに、なぜこちらの本なの?と疑問に思うかもしれません。
けれども、今の時代はネット環境を使用して情報を発信するのが当たり前な時代となりますので、コピーライティングの技術がどれだけあっても、SEO対策に特化している記事をかけなければ、だれの目にも触れることがないままなのです。
この本を読めば、検索結果上で上位に表示させられる記事を書く技術を身につけることができます。
一般の本とは違い、おもしろく明解に漫画で描かれた物であるのでおすすめです。
まとめ
コピーライティングについて学びたい初心者の方におすすめしたい本を紹介してきました。
世の中には多くの本があり、どの本を買って読むのが一番いいのかと迷うと思います。
そのような時に一番いい方法は、この人「書いてあることがすごい勉強になる!」や「興味を惹かせる文章の書き方だな」と感じるような人が勧めている本を購入するとよいです。
ぼくは、この方法で購入する本を決めることが多いです。
偶然目にとまったブログを読み、「これ、いいこと書いてある」と感じたら、そのブログの筆者がおすすめしている本は気になってしまい、すぐにAmazonで探します。
そして、口コミを確認して購入するかどうかを考えようと思ってはいるのですが、「読んでみたい」という衝動がかなり強くなっているため、口コミに関係なく誘惑に負けて購入してしまいます。
それでも、価値観が似ていて、共感できる方が勧めている本は、満足度が高く失敗したと思うことも少ないですよ。
売れるコピーをかくことができるようになるためには次の3つの知識が必要だと僕は考えています。
- 文章構成についての知識
- 購買・行動の心理についての知識
- セールステクニックについての知識
論理的で説得力があり、なおかつ読みやすい文章を書くにあたっての文章の構成を作るための知識は必要です。
また、人間という物は、心が動いた時だけしか行動に移さない生き物といえます。
ですから、モノが欲しくなる時はどんな時か、買いたくなるのはどんな時か、また、読者が抱えている問題をどんな風に訴求すれば、問題思ってもらうことができるか?などの人間の購買・行動の心理の知識を知ることが必要です。
先に紹介した「文章構成」「行動・購買の心理」についての知識をしっかり学んだ上で、キャッチコピーを始めとした、読み手の人に行動を起こしてもらい、こちらが意図した最終点まで導いていくための様々な技術についての知識です。
これらの3つの知識を身につけて実際に書き進めることで、コピーライティングの技術は上達していきます。
ここで紹介したすべての本を読むことで、この3つの重要な知識を身につけることができるので、ぜひご覧になってみてください。
けれども、時間も金銭的な余裕もないし、この中のどれか1冊だけにしたい、というのであれば、「現代広告の心理技術101」をお勧めします。